× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 原稿やってたら突然浮かんだので慌ててこっちにメモ程度にね。 ゴルセシというよりはゴル←セシ的な感じです。 なんでこいつらは幸せになれねンだ!頼むから幸せにしてやってくれ! 多分本編であんな酷い感じだったからでしであであんなにラブラブなんだろうと思いますけど。 そうだ、その世界で幸せになりなさい月兄弟。
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夢を見た。 兄さんと僕が、惹かれあう夢。 そしてまた、離れ離れになる夢。 月巡 「……ッ!」 じとりと嫌な汗の感触で目を覚ました。シーツが背中に張り付いて、気持ち悪い。 遮光性のあるカーテンの隙間から、朝日が漏れている。 これじゃ遮光性なんて、あっても無くても同じだ。 思わず口を付いて出た言葉は、まるで世界を呪うみたいに低く響いた。 僕が何のために遮光性のあるカーテンに変えたと思ってるんだ。 朝なんて来なければいい。ずっと夜ならばいい。 そうしたらずっと、月を見ていられるじゃないか。 僕が兄さんとお別れをしてから、随分たった。 ふたつだったつきは一つきりになり、それでも世界は何事もなく動いていく。 どうして。どうしてみんな、月を忘れてしまうの? 確かにそこにあったのに、このまま時が過ぎればみんな忘れ去ってしまうのだろう。 月日の流れは残酷だ。そうして僕は老いて、身体は朽ちるだろう。 ……その時、眠りについた月の民は、兄さんはどうなるのだろう。 僕も同じ月の民の血を引いているのに、兄さんと僕の時の流れは隔たってしまうのだろうか。 僕は知らなかった。兄さんがいることも、月の民の血を引くことも。 きっとあの月も同じだった。知らなかったんだ、もう一つの月が近くにいる事を。 そしてそれを知ったのは、片割れを失うほんの少し前のこと。 ねえ、寂しくないのかい。君は、ひとりきりになったんだよ。 きっと 生きているうちに 二度と会うことは できない ―――ああ! 神様という不確実なものが存在するなら、お願いだ。 僕を月に閉じ込めてくれ! 永遠の時間でも生きられる。僕のたった一人の兄さんと一緒なら。 この青い星に僕が残った事が、罪への償いだというなら……僕はそれを甘んじて受けなければならない。 償い終わったら、兄さんと会えるのかな? けれどそんなのじゃいつまでかかるかわかったもんじゃない。 せめて出会い方が違ったなら。せめて僕を側においてくれていたなら! たとえこの体が朽ちて、僕の存在が消えてしまったとしても。 兄さんは覚えていてくれるだろうか。僕の事を。 たとえ一緒にいられなくとも、青き星の民がふたつの月のことも僕のことも忘れてしまっても、 兄さんは覚えていてくれるだろうか。 ああもう二度と朝なんてこなければいいとそう願いながら、僕は眠りにつく。 そして夢を見る。 兄さんと過ごす、未来の夢を。 幾度月が巡っても、幾度魂が巡っても、きっと兄さんを見つけてみせる。 そして今度こそ、この青き星とひとつだけ残された月のように、ともに。 おわり あれよくわかんなくなった。 要するに「兄さんを忘れたくない」セシルのお話……なんだと思う。 勝手に指が動いたので推敲とかしてません; サイトに乗っけるときはもうちょっとね、手直しとか加えてね、分かりやすくしたいです。 PR この記事にコメントする
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