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少しずつリハビリしようと思って、瞬間的に思いついた短文をつらつら書こうかなーなんて。
思ってみたりして。 また冬が来る。 喧しいネオンを抜け、お気に入りの場所へ辿り着いた。 蝋燭の灯。 あたたかな色をしていて、夏の暮を思いだす。 一緒に墓参りに行ったなあ。 元気にしているだろうか。 年の暮れには戻れるだろうか。 一緒に過ごせるだろうか。 聖歌隊が練習しているのだろう、澄んだ声色が雪に吸われていく。 はやく会いたい。 こんなにも俺は、お前のことを考えている。 お前はどうだろうな。 そうであったらいい。 そろそろ帰ろうと、無造作に手をジャケットに突っ込んだ。 指先にかすかに伝わる振動。 引っ張り出すと、写真が送られてきていた。 「日本でも、雪が積もったよ。」 お前が雪うさぎを頬につけて笑っていた。 「きみがいないと、ほっぺたが冷たい」 相変わらずの電波だ。 それでも俺は、その言葉の意味を知っている。 「ちゃんと帰るから、部屋片して温まってろ」 「うん。はやく来てね、お布団温めて待っててあげる。」 ……まったく、お前は本当にずるい奴だ。 とりあえず部屋に戻ったら電話をかけようと、俺は早足で歩き出した。 きみと僕を結ぶのは そめふぶ PR この記事にコメントする
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