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この流れで来たら書くしかない。
でもまだちゃんとキャラ掴めてないんだよなーー!! 「パラフが出来たぞ」 声をかけられて、おー、と気のない返事を返した。 「へー。ニホンでもパラフの材料あるんだ」 「それがな。野菜も肉も新鮮なんだ。特に生の魚を売っているのには驚いた」 俺達の故郷では、パラフを作るのは男の仕事だ。必然的に、食材の目利きもできるようになる。 まあでもそれ以外の料理は女の仕事だから、パラフに関してのみ詳しいといったほうが正しいかもしれない。 「折角日本へ来たんだ、国では食べないものを試したい」 こいつにおいては、その区切りが適用されない。料理に興味があるらしく、時々振る舞ってもらった。 そいつのうまいこと。 普段から五感のうち一つを閉じているからこそ、他の部分が鋭くなっているのかもしれない。それが味覚に顕著に出たのだろう。 差し出された皿を受け取り、慣れ親しんだ香りに思わず口角があがる。 「すげえ。国の匂いだ」 「調味料が似ているのかもしれないな」 「食っていい?」 「味を見てくれ。良さそうなら、今日の練習後に出そう」 「まあこのルスラン様に任しとけって」 「ああ。頼むぞ」 口笛をヒュウ、と吹き鳴らしてスプーンを手に取る。 ちらっと視線をやったら優しく笑まれていて、急に恥ずかしくなったから慌ててパラフをかっこんだ。 笑むひと アレルス PR この記事にコメントする
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